一昔前、ビッグスクーターは「ダサい乗り物」でした。利便性を重視したバイクではありますが、スクーターにも嗜好性がないわけではありません。むしろ、カスタムの幅も広くて自分なりのスタイルを楽しめるマシンではあるのです。しかし、だからこそ、おかしな改造をする人が増え、ビクスクのカスタムが「ダサい」と思われるに至りました。
ビッグスクーター・ブーム
ビッグスクーターの魔改造については2000年代の初めごろ、ビッグスクーターのブームが巻き起こった時代までさかのぼります。ビッグスクーターは運転が楽で、たくさん収納ができて、タンデムがとても快適。見た目も(好みによりますが)悪くないので、一躍人気になったんですね。
しかし、人気が高くなれば、マナー違反をするユーザーも出てきます。ビッグスクーターに乗るライダーの行動が目に余るようになりました。
派手な魔改造が増えてしまう
ビッグスクーターは車体が大きくいかついので、フルエアロを施すと圧迫感が違います。カウルで覆われているのでLEDテープと相性がよく、イカ釣りかゲーミングキーボードのようにピカピカ光らせても見栄えがするのです。
見た目のワルさ(?)が気に入ったのか、はたまたタンデム(ニケツ)のしやすさが気に入ったのかは分かりませんが、ビッグスクーターは次第にヤンキーの間で流行りました。そんな経緯があって「ビッグスクーターに乗る人はマナーが悪い」というイメージが定着してしまったのです。